【感想】「悪魔の傾聴」の実践結果
中村淳彦さんの「悪魔の傾聴 会話も人間関係も思いのままに操る」の感想と実践結果をまとめました
結果から言うと「悪魔の傾聴」は危険なスキル!悪用厳禁です
「悪魔の傾聴」とは
「悪魔の傾聴」とは「相手の本音をどんどん引き出す方法」
まず次の3つは絶対にしてはいけません
- 否定する
- 比較する
- 自分の話をする
様々な役に立つテクニックが記載されていましたが、特に重要だと思ったのが
何を言われても自分の意見を言ったり、アドバイスをしたり、否定したりせず、「うん、うん」とただ聴くこと
だと思いました
「悪魔の傾聴 会話も人間関係も思いのままに操る」には様々なテクニックと実践例、理由などが書いてありとても面白いので読むのをおすすめします
実践「悪魔の傾聴」
ここから私が実践した「悪魔の傾聴」についてお話したいと思います
実践結果としては、効果がありすぎました
実践相手はtwitterで仲良くなった人との初のオフ会です
オフ会は10回近く行いましたがほとんどの場合初対面でそこまで話すの?と思うお話を聴いて来ました
具体的には相手の
- コンプレックスについて
- 家族の問題について
- つらかった過去について
などです
スキルとしてはまだまだなので実践したのはポイントの3つです
- 否定しない
- 比較しない
- 自分の話をしない
オフ会での実践
オフ会なので仲良くなったきっかけのアニメや漫画の話からはじまりました
共通の話題については自分の話をしないのは不自然なので少しはしますが、相手が話す割合を多めにすることを意識しました
話を聴いてもらうということは気分がいいので相手に気分よくなってもらうことが重要です
お店を選ぶ際には「何が好き?どこがいいとかある?」と質問して話の主導権を握りました
お店に入ってからも注文するものを選ぶときに「何が好き?何にする」と声をかけました
相手が「○○が好き」と言ってきた場合「そうなんだ~おいしいよね」「え!嫌いな人多いけどどこが好きなの?」と否定せずに会話を進めました
また「××が嫌い」と言ってきた場合「あー苦いよね」「生臭いよね」「そうなんだ~△△は食べられる?」と同様に否定しないようにしました
ここで、「私は嫌い!」「私は好き」と主張することも避けました
「わかる~」といった同調や、理解を示すことばを入れたことも相手に安心を与えたかもしれません
また、「そうなんだ」で終わらせないということにも気を付けました
オフ会なので相手の素性を詳しく知らないことも多かったので普段何の仕事をしているかなどの質問に移りました
もちろん会話なので相手からの質問にも答えますが、仕事の流れで愚痴を漏らすなど自分の話す割合が多くなってしまうように気を付けました
会話の割合に気をつけるところがインタビューと異なり難しいポイントかと思います
質問ばかりでは不自然になりますが、話の流れで、もっと聞きたい、教えて、と相手の話を促す質問は効果的だと思いました
会話の癖を見逃さない
相手の話を聴いていると次第に気になるポイントが出てきたりします
特定の話題を避けたり、苦手なことがあったり、生活する上での制約があったり
そこに鋭い質問をするのが記者かもしれませんが、知り合いや友達の関係では逆効果で相手の心を閉ざしてしまう可能性があります
きっと何かあるんだろうな、とあたりを付けながらもひたすら聞き役に徹していると、「実は~」と相手から自然と話してくれることが多かったです
家族仲が悪かったり、過去のトラウマがあったり、見えないハンディキャップがあったり
人に話しにくいことは、実は人に聞いてもらいたいことでもあります
「悪魔の傾聴」は話したくないことを聞き出すスキルかもしれませんが、誰かに聞いてもらいたいけど話しにくい、話せないことを聞き出すスキルなのではと思いました
話しても否定されない、意見されないと相手に思われることが重要です
相手が話したいけど直接言う勇気はなく似たような話を繰り返す場合があります
その時は率直に気になったことを聴いても問題ないと思います
また、「親がちょっと」「○○が苦手で」「△△ができなくて」
とキーワードを言ってくる場合があるので、言葉を拾って質問することも重要です
むやみに使わない
私はどんなことを話されても「そうなんだ」と受け流す才能があります
これは昔から思っていたことなので生まれながらの才能なのだと思います
もし、あなたに受け流すスキルがないなら「悪魔の傾聴」を使う前に受け流すスキルを身に着けてほしいと思います
相手がせっかく胸の内を打ち明けてくれた際に想定外の内容であったときに「それは違うよ」「こっちのほうがいいよ」「私はこう思う」など
3つのしてはいけない反応をしてしまい相手の信頼を失う可能性があるからです
世の中にはいろいろな人がいて、いろいろなバックグラウンドがあり、様々な家族の形態、生き方があります
多様性です
また自分の価値観と違うものに拒絶反応を出さないようになる必要があります
「まあ、そういう人もいるよね」と流す必要があります
正直、昔お金に困っていてすごくつらかった話であったり、重い病気の話、解決できない家族の問題、過去根拠のないうわさからいじめられた話など、「そうなんだ」と表面上受け流していても、心の中で「重いな」とか「なにを言ってほしいんだろう」と思ったことはあります
何回か繰り返して思ったのは、相手は返答を求めて話していないということです
気の利いたセリフは必要ありません
「うん、うん」「そうなんだ」と受け入れたらいいようです
相手が「なんでこんなこと話したんだろ」とか「こんな話してごめんね」と言ってきたことが何回かありましたが
「気にしないで大丈夫だよ」と受け入れて流しました
その後関係が悪化することもありませんでしたがリアルの友達には使わないと思います
友達とはwin-winで対等な関係でいたいので一方的に相手の話しにくいことを知っている状態にはしたくないからです
お互いにいろいろなことを知っている関係は最高だと思います
以上が実践結果です
読んでいただきありがとうございました
ぜひ「悪魔の傾聴 会話も人間関係も思いのままに操る」を読んでみてください