性別欄の男女って必要ですか?-「ノンバイナリー」と「Xジェンダー」
みなさんのいろいろな書類やアンケートの性別欄にどのように記入していますか?
国の制度や書類は除いて考えます
多くの場合「男」か「女」しか入力できないことになっています(2021年)
(最近「その他」を見かける機会が増えたように思います。(2023年))
たまに(10回に1回ぐらい)「その他」とか「選択しない」とか「自由記入」が設定されていて
すごいなあ、と他人事のように思います
性別欄の目的について
項目として設定されているということは、性別という情報を集めたいということです
この人の性別は「XXXX」だから「XXXX」だ!!
だからこんな広告を載せて買ってもらおう!
というようにマーケティングに使うことがあります
名前と生年月日と性別で個人を特定する
ということもあります
性別欄の目的を考えたうえで正しく性自認を収集されて利用されることを求めますか?
性自認を他人から正しく認識されたとしても、に基づくアプローチをされることを求めないなら意味がありません
男向け、女向けのアプローチ(広告)をされたくないならば、正しい情報を教えても新しくカテゴライズされたアプローチをされるだけという未来が見えます
男女で求められた場合は「ラッキー!相手に都合のいいように情報を使われない!」と思っていいと思います
アンケートを作成する企業の方へ
自分の存在を想定されていないと感じた時
まるで自分が透明人間のように思え悲しくなる人がいます
理系の学校に女子トイレが少ない時代がありました
女子が理系に進学することが想定されていなかったからです
スポーツ用品店や靴屋さんに入った際に女性向け商品しか、男性向け商品しかなかった場合、ここでは自分の存在が想定されていないと感じませんか
存在を無視されたり、そもそも相手にしてもらえないと感じると悲しくないですか?
性別の欄に「その他」を記載するだけで安心できる人達がいることを知っていただけたら幸いです
国の書類や制度について
日本の戸籍は男女二元論をもとにつくられたものです
トランスジェンダーの人が性別を変更すると
「長女」から「長男」、「長男」から「長女」へと変更されます
長女と長男が二人になることもあります
改善されていない古いものだということがよくわかります
戸籍というシステムが変わらない限り、国からの扱いは「男」か「女」として扱われます
不思議ですね、実態を伴わない管理システムなのです
「男」か「女」のどちらかに当てはめられるということに嫌気がさしたあなたに伝えたい
あなたの存在が書類一枚で表せないことと同じように
性別欄の性別で全てが表わせるわけではないのです
空席がないから、席が空くまで相席しないといけないから男女どちらかを適当に入れる
そんな感じに深く考えずに進みましょう
今まで確かに存在しているのに透明人間になるしかなかった人たちの存在が認められはじめています
きっと席が増える日は来ます
それまで我慢をするか、席を増やす努力をするかはあなたしだいです
生きているだけで傷ついている人たちにこれ以上戦えどんなに傷ついても
そんな言葉はかけられません
生きているだけで十分なのです
怒ることには体力が必要です
怒れる人は怒ってくださいお願いします
社会的に認められていない存在として表に出て傷を受ける人たちを追い詰めるひとへ
見たことがない自分と違う存在に対して否定したい、 逃げたい、理解できないという心理は受け入れます
しかしどうでしょう
生まれてからずっと知らなかった名字や名前の人に会った
- そんな変な名字,名前おかしい!
- 変えろ!
- いるはずがない!
- 今まで知らなかったからいるはずがないと思って存在を無視します
ありえますか?
おなじだと思うんです
夫婦別姓が検討されていますが生まれたときに与えられた氏名を変えるには複雑な手続きか婚姻が必要です
つまり個人に自由はあまりないのです
もともと名前は昔の人が自由につけたところからはじまるのに、管理する制度のために固定する意味はありますか?
とても疑問です
マイナンバー制度を作ったのだから個人の特定はマイナンバーですればいいと思うのです
ノンバイナリーとXジェンダー
まずLGBTについて復習です
LGBTとはレズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーといったセクシュアリティーの人が権利を勝ち取るため(偏見差別から殺されないようにするため)の社会活動グループの名称です
LGBTさんはいないし、LGBTの人もいません
L、G、B、Tというアイデンティティをもつ人の権利を獲得するために活動をしたり、支援をしたり
その情報を扱ってお金を稼ぐ
そんなLGBT活動家はいます
LGBT活動家は現行のシステムにLGBTに関することを組み込みたいように感じます
一方で
Xジェンダーやノンバイナリーは現行のシステムから飛び出しているような存在です
男女二元論から脱する
恋愛対象をアイデンティティの軸としてもたない
性別に基づいた振る舞い(ジェンダー・性役割)に消極的
体の性から判断された戸籍上の性が男でも女でも
- 着る服や髪型は自分で好きなものを選ぶ
- 男らしさや女らしさを実施しない
- 性別を理由に何かを諦めない
- 異性だけを大切に思う対照にしない
- 性別を自分を呼びつける記号にしない
すべての人が楽になる考え方ではないですか?
女として生まれてスカートやリボンが、ピンク色が、家事育児が好きならば
女だから好きなのではなく、ただ好きだから好き
女だから男の人が好きなのではなく、男の人のしっかりとした体格が好き、ゴツゴツしたところが好き
男として生まれ戦いごっこが好きで、黒や赤や青が好きで、お金を稼いで車を集めるのが好きならば
男だから好きなのではなく、ただ好きだから好き
男だから女の人が好きなのではなく、女の人の柔らかいところが好き、高い声が好き
もちろん、自分の遺伝子を受け継ぐ子どもが欲しいから、子どもが生まれやすくて、養うためにメリットが多いからという考えで結婚相手を決める人もいると思います
(子どもを生み育てるたの制度や医療は将来的には性別に関係なくなるといいと個人的には思いますしなると思います)
- 女として生まれて女とされる体が自分の体として受け入れやすい
- 男として生まれて男とされる体が自分の体として受け入れやすい
- 男として生まれたが、女の体が自分の体として適していると感じる
- 女として生まれたが、男の体が自分の体として適していると感じる
- 男や女とされている子どもを残す機能を受け入れたくない
- 男や女と判断できる体を受け入れづらい
どれも自由ではありませんか?
他の人に迷惑をかけますか?
自分のあり方を自分で選ぶことが許されてもいいくらい技術や社会は発展していると思います
もちろん
どんな性であっても他者を加害することは許されません
生死に関係しない健康的でなくすための体の変更を推奨はしません
らしさを押し付けてセクハラで訴えられるのは悲しくありませんか?
社会のアップデートをしよう
全ての人が感覚に沿って自由に好きなものを、気が楽なものを選ぶ生き方をする社会を望みます
少なくとも自分の意志で生まれてきていない、この社会で生き方は自分で選べたら嬉しくはありませんか?
平等だ正義だと言われても生まれた環境や運や機会は自分の手ではどうすることもできません
たくさん生んでたくさん死ぬ社会
少なく生んでたくさん生きる社会
生まれた命が万全の体制で生きられる社会
ただ生まれた数字にこだわるのではなく
生まれた命を大切にする社会
生まれた命、今生きているあなたと私の命を大事にすることが一番優先すべきことだと思います